亜鉛とED
ここでは、EDにも効果があると言われている「亜鉛(zinc)」について説明したいと思います。
最近テレビなどで話題になり、近年その注目度が以前よりもぐっと上がってきた亜鉛。
その亜鉛ですが、鉄や銅と並び重要な微量元素といわれ、健康な体を維持するために欠かせない必要不可欠な成分と言われています。
しかし、この亜鉛もアルギニン同様、大変幅広い効果がありますので、ここでは性機能や生殖機能に関することを中心に説明させて頂きます。
まず亜鉛が、具体的に人間の体内においてどういった役割を果たしているのか見てみましょう。
・タンパク質の合成
亜鉛はタンパク質,酵素等と結合し,血液を介して各臓器,骨と各部細胞間を移動して、細胞の増殖を促進するRNA(リボ核酸)や遺伝子を中継するDNA(デオキシリボ核酸)の合成に大切な役目を果たしています。
・ホルモンの生成補助
インスリン、テストステロンという有名なホルモン生成を補助しているだけでなく、糖尿病の改善にも必要であると考えられています。
・免疫機能を強化
亜鉛はリンパ球を増加させたり、活性酸素(成人病などの原因になり得る)をコントロールする酵素にも必要不可欠と言われ、免疫機能を強化している重要な役目を果たしています。
では、亜鉛は体内において特にどういった所に影響が大きいのでしょうか?
財団法人緒方医学化学研究所「微量金属代謝」を参考に、体内の亜鉛含有量が多い順に並べてみました。
(μg/g灰分 平均値)
・前立腺 6300
・腎臓 4500
・肝臓 3200
・心臓 2500
・膵臓 2200
・大動脈 1950
・こう丸 1300
ご覧の通り、亜鉛が体内で最も影響を与えているのは、前立腺です。このデータが正に亜鉛が生殖機能や性機能に与える影響が大きいことを実証しています。
では次に亜鉛が不足すると、どういった症状が出てくるのか見てみましょう。
生殖機能の不全・前立腺炎・糖尿病・免疫不全・味覚障害・毛髪の異常・皮膚病・高血圧・動脈硬化などが代表的なものに挙げられます。
また影響の大きい性機能では、さらに
・射精能力の不全;精液量の減少,性感の低下
・精子の数の減少
・性機能の低下;勃起障害・不全,持続力の低下,硬度低下
などが挙げられます。いずれも、亜鉛の影響が強い、前立腺・精巣が引き起こす症状と考えられています。
また亜鉛不足からくる前立腺炎の症状としては、
・排尿不全
・残尿感
・失 禁
などが挙げられます。
アメリカではこうしたデータやフロリダ大学が行った衝撃的な調査結果(※1)から、「亜鉛」の必要性を日常的に意識して、亜鉛の吸収率が低下する 30~40代以降からサプリメント・健康食品などで補給することが、一般化しているそうです。最近は日本でも注目されていますね。
※1フロリダ大学が行ったある調査によると、不妊症の原因と言われる精子数の大幅な減少が(精液1CCあたりの精子の数が2000万以下)男子学生の23%に見られた。正常なケースの平均値は精液1ccあたり4000~6000万と言われる。
亜鉛の摂取
実は亜鉛は様々な食べ物にもともと含まれているミネラルと言われます。ですから、できるだけ多くの品目を日常的に食べるように心掛ければ、ある程度の量は摂取できると言われています。そう言えば、以前、テレビか何かで栄養学の先生がミネラルのことを考えると1日30品目を摂取するのが理想的と言っていたのを憶えています。
しかし、毎日30品目というのはなかなか容易ではありません…。
また、亜鉛は大変吸収するのが難しいミネラルとしても知られています。具体的には亜鉛の吸収を妨げるものには以下のようなものがあります。
カルシウム・食物繊維・タンニン・カフェイン・フィチン酸(豆類)・ポリリン酸
これらはほとんどの加工食品やインスタント食品の添加物に使われているので、避けるというのは現実的にはかなり難しいと考えられます。
また、亜鉛の必要摂取の基準値は1日あたり、日本の労働厚生省では12mg、アメリカのFDAでは15mgですが、上のような理由から相当ハードルが高いと言えるでしょう。(実際に一日12mgの亜鉛を摂取したとしても体内に残るのは3mg前後と言われています。)
では、理想的な亜鉛の摂取方法は?
上の説明でもお分かり頂けますように亜鉛はなかなか、摂取が難しいミネラルです。そこで、亜鉛の亜鉛含有量が高い食品や亜鉛含有の健康食品・サプリメントなどを「食間」に吸収させるのが一番効果的であると考えられます。
また、亜鉛含有の精力剤などの場合も同様です。食後の亜鉛の摂取は効果が減少します。
<まとめ>
亜鉛は人間の体内において、非常に重要な役割を果たしています。それもとりわけ前立腺や精巣、ひいては勃起などの性機能に貴重な役割を果たしています。
しかし、亜鉛の摂取はとても難しく排出性が高いので、効果的に摂取するためにも様々な食品やサプリメントなどを用いて積極的に摂取することを心掛けたいところです。
●亜鉛含有量が多い食品例(mg/100g)
「抹茶 133.50」・「煎茶 135.20」・「かき 73.07」・「ココア 21.73」・「かんてん 28.00」・「あまのり 27.40」



